
●チラシ系鉤の使い分け
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◎ 1本バリ 高速泳がせ カミ飛ばし トロ瀬 トロ場
乱流 小・中型魚
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◎ 3本チラシ 引き釣り 急瀬 深瀬 オモリ 中〜大型魚
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以上のように刷り込んでおけば、まず使い間違いはないでしょう。
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●何故、一本鈎か?
ご存知、かどうかわかりませんが、1本鈎では圧倒的に背掛かりが多いです。90%以上、というのが筆者のイメージです。残りがお口、ノド、側面などです。腹もない訳ではありませんが、ともかく背掛かりが多いです。
●背掛かりでないとマズイ・泊まりがけ〜ロングツアー
どうしても背掛かりでなくてはいけない事情、それはつまり、掛かりどころの悪いものを発生させてしまうと処理に困ってしまうからなのです。日帰りや一泊程度なら、逝っちゃったサカナでもクーラーで充分キープ出来、持ち帰れますが、長いツアーだとそうはゆきません。
釣ったサカナはオトリカンと「鮎ストッカー」にどんどん入れてゆき、それぞれ、凡そ、ストッカー100尾、カン70~80尾をメドにして、処理し、発送など行います。(鮎ストッカーは過去、弊社で販売した事のあるネット(網)方式の水中ストッカーで、軽く100尾程度を生かし置きできるものでした)
かなりの数を詰め込みますから、掛かりどころの悪いものを出来るだけ排除し、背掛かり、ないし生き残れるヤツだけ入れておきたいたいわけです。前の晩に入れておいたら、朝、白くなってるのが何匹もいる、というのは非常〜〜に悲しい。畢竟、背掛かりは必須、ということになるわけです。
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●一本鈎の時期とバリエーション
初期は解禁日〜数日を除くとあまり使いません。追いが弱いからです。本格的な鮎シーズン、7末の梅雨明け以降はかなりの頻度で使うようになります。例えば、、
●ハリス0.6号 ー ハリ6号の初期型(小型魚)
●0.8~1号 ー 7.5号(小・中型魚)
●1.2~1.5号〜2号 ー 8~10号(盛期以降)
大体以上のような感じですが、筆者は基本的に天然物狙いです。

●作り方
どんな鈎でもいいのです、てか、コレでも、あれでも掛っちゃうところが楽しい (^_^;)
デテールにこだわなくて良いので、まさに私向きなのであります。例えば、ハリスがハリの背中か、内側か?、、なんてのはどうでもよろしい。やれば分かる。或いは、鈎が下向きかどうか?、、なんて議論はバカバカしくてパスします、パス、パス!
鈎先の向きは、わざと上向きにしても入れ掛かり出来ますから、下向きマスト をゆうひとなんかについては、ココロのなかで「こいつ、ヘボッ」と、、、バキッ!
ですから、ハリ位置、指何本か、なども一切気にしません。そんなことよか、ポイントの見極めとか、泳ぎを意識した方が数を伸ばす事につながると考えています。過日の一束の時など、1本の1本のハリだけで、半分近く釣ってます、ハリ磨ぎ、ハリ磨ぎ、、、実は、在庫がなかったのよね~
あえてゆうなら、ハリスにカラーの天上糸を流用するのはやめましょう。天上糸は瞬断し、カールしやすいですから、、エ? そんなん使こてるんはお前だけやて?
ハリスはグンターで決定~ コレほどの糸はそうはない。。@700円台。20年ぶりに購入。太さを何種類か揃えています。
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最近はハリの後部に出す長さを4~5センチと取るのがマイブーム。単なる気休め。
一昨日のように、1時間半で良い型ばかり29尾も出ると、ハリ合わせなんてゆってるヒトが遠くみえます。ま、これは場所的に非常に特殊な例に過ぎませんが、、、。
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●やりがいのある一本鈎
背掛かりが多いと釣りは必ず良い方向に展開します。
それに比して、折角、一時間ぶりに掛けてとったのに~、、掛かりどこ悪い野アユ&くたびれちゃったオトリ、、そいつらが入ったタモ見て(泣崩)・・・ま、そういうことですね。
特に追いの激しい時期には決定的に有効です。まだ使ったことのないみなさんが、初一本鈎ゲット鮎が背掛かりであるのをタモのなかで見て感動される事は、、私の喜びでもあります。。是非トライしてみてねv(^_^v)♪
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高速泳がせ カミ飛ばし トロ瀬 トロ場 乱流 小・中型魚
このケースでは、泳がせもカミ飛ばしも、超高速で行います。そもそも、1本バリですから、底石に引っかかる事もなく、軽いですから、アッ逃げた!というイメージで離してやると、ジャンジャン走り、昇ってゆきます。早過ぎるでしょう〜・・・などと言われる事もありますが、気にせず、緩めず、オバセを効かせて、超高速で、その走りに反応する野鮎を掛けて行くわけです。
背掛かりで来ますから、交代したヤツは、本当に早過ぎ〜といった感じで、変な負荷をかけなければ、今まで自分がいた場所へ帰ってゆきます。そこいら辺で掛からなければ、オバセ(後方の糸のたるみ)の角度を変えて、次第に上 ↑ 、向こう、手前を探ります。掛かり・交換のサイクルが良くなるので、まるで自分の釣技が上がったような印象を受けたりします。
●トロ瀬や乱流
乱流、というのは大石やブロックが重なったりして、水の流れが複雑なポイントの事ですが、こういうところはイカリや3本チラシだとあっという間に、エ・・・( ̄  ̄;)ビ、エビになっちゃいます。ヤバそうなポイントなので、ヒトがあんまり狙いません。だから、サカナは残っています。結構な大物がドカンとくることも。そこで、短めにセットした1本バリの出番という事になります。
2〜3m以上もあるような深トロのバヤイ。ここしか空いてなかった〜(¯ ¯*•.¸ てなバヤイ、思いっ切り深みを狙うのですから、背環 + 1本バリでトライするのが面白い。トロ場ですから、シモ竿NG、あくまで、ナナメ上りかカミ飛ばしですが、圧力が強いので、飛ばすというほどスピードも出ず、オトリが弱いと浮いちゃいます。それで背環というわけです。重く、圧を受けやすいイカリ鉤も浮かせる原因となるので、1本バリになります。
●1本バリでの掛かりの非常に不思議な現象
それは、背掛かりしたバヤイですが、掛かり鮎が「掛かった事に気付かない」そして、「仲良く一緒に泳いだりします」。透明度の良い水中がしっかり見える場合などは「おいおい、(-_-;)/(+_+;)\(-_-;) オイオイ 良い加減しろよ!」ってくらいの時間を連動して泳いだりします。ちょっと引いてやれば、すぐにギュギュンときますけど・・・
かたや、イカリ鉤での掛かりでは、きっと掛かった鉤の重さや、その他のハリの接触などで、サカナはすぐに気付くのでしょう、すぐに暴れまくるわけです。

●1本バリを有効に使うためには
やはりオヨガセが出来る事が重要な条件となるでしょう。
大概、多くの人の平均的な釣り方というと、ナナメ35〜45度程度に構えた正面からシモ釣りですね。これって、サカナが元気なうちはいいんですけど、このライン角度はかなり抵抗の掛かる角度ですから、浮かせる方向へ作用するため、案外早くバテさせてしまう。
するとサカナはどうなるかというと、底で動かなくなったり、ひどいのになると横たわって寝ていたりします。これでは、やっぱ、掛かりません。
なので、オトリを放すまでは、ともかく、徹底的に優しく、つき合い始めたGFに対するがごとく、丁寧に、優しく、してあげます。そして、放す時は、水底まで入れて、ナナメ上流に方向づけて、あっ!逃げられた〜 的なイメージで放します。
そのあとは、ラインを絶対に利かす事なく(オトリに影響させず)、竿は立て竿、出ていった方向に向けてやり、後追いさせてゆくわけです。沖目に出るまでは、いわゆる「張らず・緩めず」のテンションという事ですね。
1本バリは負荷が少なく、また軽いので、底掛かりが極めて少ないので、イカリとは比べるまでもなく、良く泳いでくれます。
ポイント近くに行ったらば、あとはラインをオバせ(たるませ)カミになら後方にライン、向こうなら手前にライン、と言う感じで操作すれば、その内、イヤでも掛かります。そして、一回通過がダメでも、一度カミ登りを教えたサカナは、何回放してもカミへ登って行ってくれます。
登り癖が付いて、行き過ぎると、案外浮いている事が多いので、円を描くようにポイント近辺か、その下まで、何回かグルグルと戻してあげましょう。早過ぎるバヤイは、多少テンションを与えて、ツンツンに近い状態を作る、緩める、の繰り返しで良いでしょう。
●1本バリの抱える問題
唯一とも言える1本バリの問題、それは・・・こんなんで掛かる筈がないという、使った事のない皆さんの疑心暗鬼です。安心して下さい。必ず掛かります、それも見事な背掛かりで。信じて使う、それだけで、この問題は解消出来ます。
なお、オレ鮎のホムペのハリの項に一本鈎のコンテンツがありますから、合わせて参考にして下さい。
http://www3.wind.ne.jp/oleayu_net/
●瀬釣りの3本チラシは1本バリやイカリとどう違うのか、その使いどころは・・・これはまた次回のオハナシといたしましょう。
ではっ!
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