●波の頂点で抜くということ

白波の頂点で抜けた!
まあ、これ ↑↑↑ なんかでは、波という程のこともないわけですが、押しが強くなってキツイ・大きい波だ・細糸だ、そして力の強い野鮎だ、ということになると粗相が多くなりますよね、やっぱ。
ガチャガチャの波気は、当然下に大き目の石・岩があるからで、天然モノ系の釣りだと、大体、石の大きさにソコにいるヤツのサイズが比例する傾向が顕著なわけ。
だから、
パッとしないサイズや白っぽいのしか釣れないと、やっぱ、すっかり抜かれていると判断せざるを得ない。
つまり、掛かってうまく獲れたら、そこらへんのサカナの大きさ・強さは判断できる。
チビッコなら、どういう角度からでも、さっさととっちゃって処理すれば良いんだけれども、強い >゚)))アユ>< だということになると、しっかりオトリを浮かせといて、波気を読んでしっかり抜かないとイケない。
オイッチ(1個目の波)
ニッ(2個目)
サン(三個目、ココで抜く)
というリズムでやる。
んなこた、わかってんよ!という御仁は多い。
でも、きついところを、細糸一辺倒りの釣りだと、下波に持っていかれた時に抜こうとすると、ブッツンとか、身切れだとかで、カミで見ているこちらとしては、プププ~~と口を押さえて、見て見なかった振りをするわけ。自分の姿、丸見え的な・・・
それで、親子ドンブリの彼氏が仕掛け交換しに、岸辺に行ってる間にワタシに任せなさいっ! てなもんで、しめしめとソコに入って、一発で掛けて、さっすがあ~! なんつってる間に、浮かせられずに下波に持っていかれて、結果、親子の兄弟という複雑な親戚関係になったりするわけだ、、これって ☆\バキッ!
そういうみじめなことに陥らないために、どうすれば、バッツン、バッツンの波気を克服できるか、というのが本日のテーマであります。
いくつ目かの波の頂点で抜くための最良の方法。
あ、その前に、
全体ジャバジャバの波、回り中石だらけの場所の場合は、案外、その場所全体の抵抗があるもんで、さほど問題にならないので多少は安心。
立ち位置の関係とか、ヒトの並びだとか、もともとそうゆうトコが好きだとかの様々な事情で、
抜くべきポイントにキツイ波がいくつも続いて、その先が大滝っ! なんて場合を問題視しているわけ。あと「いくつ目の波か」ということの前提があって、
「最初の波の前の吸い込み」と「一個目の大波で抜こうとしてはダメだ」、ということ。
むしろ、
波を越させる前の野鮎が強くて、その態勢が整っていてツッコミがキツイ場合は(まさにそれこそが問題なのだから)その掛かり鮎の力強さを崩すために1個目、2個目の波のウネリを利用して浮かすのだ。だから、ヤバそうだと遠慮して緩めては絶対にいけない。緩めれば一気に持っていかれる。
まれに、例えばかつての米代川の十二所大橋のシモにあった瀬の右岸のように、強烈なガンガンの中で掛けても、何歩か下って、そのまんまシモのドブに落とせば、一切の苦労なしで取り込め、超絶入れ掛かりを楽しめる、なんてジジイッぽい釣りが出来た場所もあるが、それは今稿の目的対象外だ。
ちなみに、その瀬十二所の先には大きな岩があって、それにガードされる形で大きな石の集団が白馬のガンガンを構成していたが、何年か前に全て流されてしまった。残念だ。
そこは、昔、 北奔のスーサンち に寄稿した「女鮎師流される」の舞台でもあった。また、或る年の解禁2日目、午前中の2時間45分で59尾という超入れ掛かりも経験した場所だ。ジジイの釣りならまかせろっ! ばっきん! 太田市の連中と一緒だった。
あ、今、リンクするもんで北奔を超しばらくぶりに見て見たら、あのお方、ワカサギ釣りもやってんのね、閑人だな~~ ☆\バキッ! すいません、滅多にお他所のHPだの、ブログを見ることがないもんで。そういや、去年の7/1に米白支流で会ったんだっけ・・・
しゃべりすぎた。。げろげろ。
で、その最良の方法。
イチ、ニッ、サンッ! のリズムでやるが、これを実際、口ずさむ(実際声に出して)やる。
出来るだけ大声が良い。
周りに遠慮して、ココロのなかでやろうってのは3年早い、バキ☆バキ☆ 大声でやることのメリットはみんな知ってるでしょう、那珂川のドン! 大諏合!
「ホーホーホーホーイ!!」
ムラタマンがビデオの中で解説してるでしょ、「あれは自らを勇気づける掛け声だ」、と。その通り! さすが、大物はゆうことが違う!
ある作業の中で声を出すとそれが自分に聞こえて気合いが入る、てか、カラダとココロの流通関係が瞬間で出来上がる。
現場仕事なんかでもやるでしょ、、「セ~~ノッ!!」
心理的・肉体的効果があるってわけなのだ。
そうゆうヤバい場所で、掛かったら瞬断、大物なら締め込んで(底に釘付け)1~2回目のアタックをやり過ごし、その間に一個目を通過して、2個目からなら、イチを省略、ニッ、サンッ! で抜く、こういう省略法も必要な場合が多々ある。
その辺の判断はお任せすることとして、声に出してリズムを作る そういう声出しテクのリズム出しは、なにも瀬釣りばかりじゃなく、オヨガセでも応用できる。声で目印を動かすとか、云々。
あと、諏合の話が出たからゆうが(諏合とはタメ年だ)、彼から学ばせてもらったことの最大のアイテム、それはナイロン糸だった。
ナイロン02で鮎釣りが始まって、簡単に泳がせられる場所なら湖産がビシバシ、でも瀬釣りで玉砕、そしてメタルの登場、いろいろやるけど、トラブル多し、那珂川で諏合の釣りを後ろから何回も見学させていただいて、開いた口がふさがらないベッタベタのベタ竿、太糸ナイロン通し・目印無し・で流し釣り、等々。
「オメ、出直して来!」
ま、ナイロンに関してゆえば、いくらでもハナシはあると思うけど、、
この場合(波頂点の釣り)でのナイロンの優位性は、やはり
「伸縮性」
「限界限度の伝達性」が関連するだろうし
そして、釣ってる最中なら
「水流との親和性」が重要なエレメントだ、
というようなことだと思う。
文章にするまでもなく、理解可能だと思うので、解説は割愛するけど、瀬釣りだからメタルってやってるうちは「超入れ掛かり」なんてのはなかなか経験できないのではないか。那珂川のドン! の釣りを、あの強烈なブン回しだけしか印象できないヒトはお気の毒な気がしてしまう。
もう、そろそろ、「ナイロン糸の復権」が
あっても良いころだと思う。
ナイロンを使いこなせると自信がつくしー、
なにしろ、諏合じゃないが、安いしね。
ともかくだ、結論的には、引きの強さで切れるか、保てるかを判断しやすいのは、ナイロン(フロロも)だ。そして、波の頂点で引き抜くのは、掛かった時からキッチリとテンションを維持して、出来るなら、オトリを空中、掛かりを水中で見えるように、しっかり維持していく。せ〜の、で抜く。